オーストラリアのワーキングホリデーをお得に！

就職に失敗し、派遣やアルバイトを転々としながら、ただ過ぎていくだけの日々。 結婚をして家庭や子どもを持ったり、自分の好きな仕事でどんどんキャリアを伸ばしている友達の姿を横目に、私はといえば、特にこれといった目標もなく、見通しの立たない未来に漠然とした不安を抱いていました。

頑張るのが面倒で、すぐに諦めてしまう癖があり、それがよくないのだとは自分でもよくわかっていたんです。でも、何をどう頑張ればいいのかわからない・・・。今さら何かが変わるとも思えませんでした。

そんなある日、街を歩いていると、数人の外国人に囲まれながら一人の女性が歩いてきました。 見た目から、私と同じくらいの年齢だと思いました。どうやらその女性は通訳らしく、流暢な英語で、時々笑いながら、私の横を通り過ぎていきました。

外国人を相手にしながらも堂々と仕事をしている見知らぬ彼女を見て、私はなんだかよくわからない嫉妬心のようなものを抱き、イライラしてしまいました。

ー私にはなにもないのに・・・。

肩書きもなく、手に職があるわけでもなく、満足な収入があるわけでもない。
とてもみじめな気分になりました。

家に帰ってからなんとなく「通訳の仕事」について調べていると、「ワーキングホリデー」という言葉が目に留まりました。さらにワーキングホリデーについて調べていくと、そこには「ネスグローバル」の名前も・・・。

ネスグローバルのサイトを見てわかったのは、私の知らないところでは、夢に向かって挑戦している人がたくさんいるということ。
「私もこうなれるのかな・・・」そう感じた私は、ネスグローバルを訪ねてみることにしました。
ネスグローバルでスタッフの人と話しをしているうち、私もワーキングホリデーに行ってみたいと思うようになりました。担当者の人と何度も相談し、ワーキングホリデーの目標を「自分に自信をつけ、誇りを持ってできる仕事に就く」と決めました。

ワーキングホリデーに行くと決意してからは、必要な手続きを進めるのと同時に、英語の勉強、貯金、そして反対する親を懸命に説得しました。

実は海外への渡航経験はなく、はじめての海外がワーキングホリデーということで、どうなることやらと不安になっていましたが、いざ現地へ行ってみると、私を待っていたものは困難ではなく、新しい出会いや発見といったものばかりで、当初の心配は杞憂に終わりました。

当たり前のことかもしれませんが、現地ではATMの操作方法からバスの乗り方、買い物の仕方など、すべてのことが日本と異なります。実際、戸惑うこともありましたが、困った時には必ず助けてくれる人がいました。わからないだらけの私は、最初、現地の人に尋ねてばかりいました。中には、道に迷ってしまった見ず知らずの私を目的地まで案内してくれた人もいました。

助けてもらってばかりでしたが、スムーズに現地の人からの助けを得られたのも、渡航前の英会話レッスンのおかげです。レッスンを受けているだけでは、実際に使えるのかどうかわかりませんでしたが、いざというときにパッとフレーズが思い出せたのは、何度もレッスンを受け、事前に学習していたからだと思います。

さらに、アルバイト先でもあるホテルでは、日本ならではの心遣いやおもてなしについて教えてほしいと言われることもありました。英語がスラスラと話せる状態ではありませんでしたが、職場の仲間から必要とされていると感じ、私自身も家に帰ってから調べなおし、それを職場の仲間に伝えたりもしていました。国が違い、文化や言葉も違うので、意見を言い合ったり理解し合うことが難しいと感じることもありましたが、「みんなで一緒に楽しく仕事をしよう」という雰囲気があり、私自身、かつてないほどに仕事に没頭していました。 特に嬉しかったことは、ワーキングホリデー中に迎えた誕生日、仕事後に仲間がサプライズパーティーを開いてくれたことです。日本ではそういった経験がなかったためか、嬉しさと素敵な仲間に囲まれているという幸せな環境に、つい涙してしまいました。

一生懸命働ける職場、素敵な仲間に恵まれ、私はどんどん変わっていきました。
英語を使って人前で自分の意見を主張することなど、行くまでの自分では想像もつきません。何か新しいことを経験する度に、これまで知らなかった自分の一面を知ることができました。

一年という時間はあっという間に過ぎ、私のワーキングホリデーは終了しました。
帰国後の就職活動では、海外で仕事をしていた経験を買われ、外国人利用の多いホテルへの就職が叶いました。

あの一年を通して、大きく変わったことは「自分に自信がついたこと」です。
やろうと思えばなんでもできるという度胸がつき、臆病だったあの頃の自分はどこかへ行ってしまいました。自分の意見もはっきり伝えられるようになり、夢を語り合える友達も手に入れることができました。 ワーキングホリデーの経験を話すたびに、周囲から「すごいね」と言われ、人からうらやましがられる快感を、今味わっています。

あの時は、少しだけ勢いに任せた思い切った決断でしたが、ワーキングホリデーでの経験は、自分自身の殻を破るいいきっかけになりました。
できないことばかりで自信がなく、自分のことが好きになれなかったあの頃がとても懐かしいです。もし、あの頃にタイムスリップして、当時の自分にアドバイスができるなら、「ワーキングホリデーに行って挑戦しておいで」と、きっと声をかけるでしょう。