フランス留学をきっかけに、フランスで就職したいと考える人もいます。
留学後に現地に残って働きたい、留学後にフランスで就職したい人のために方法や流れをご紹介しましょう。
■就労ビザへの切り替え条件
フランスで就職する場合、留学中の学生ビザから就労ビザへの切り替えが必要となります。
就職にあたってビザを切り替えるためには、滞在許可証の残りの期限が3ヶ月程度残っていなければなりません。
雇い主側の書類の準備に時間がかかるためと、滞在許可証の期限を過ぎれば申請が不可能となるため、最低条件といえます。
フランスではビザの手続きを「パピエ」と呼んでいます。
パピエには申請者にはもちろん、雇い主にも時間的と金銭的負担がかかります。
そのため、個人経営の雇い主の場合はパピエに対応してくれないケースもあります。
留学後にフランスで就職する場合、パピエを行ってくれる雇い主を見つけましょう。
もしくは、就職希望先がパピエに難色を示しても、留学生自身がいかに貢献できるかをアピールして、粘り強く交渉してください。
■就労ビザ申請の必要書類
留学中、あるいは留学後にフランスでの就職先が決まり、契約が済んだら就労ビザの申請手続きを行います。
申請にあたっての必要書類を確認しましょう。
・パスポート
・滞在許可の証明書
・住居の証明書
・フランスもしくは他国で得たディプロム
・履歴書
・証明写真
・フランス政府ホームページからダウンロードした書類
フランスでの必要書類は内容が変わる場合があります。
実際の申請にあたっては、必ず役所に赴いて必要書類一覧をもらい確認してください。
この他に、就職先の雇い主側が用意する書類もあります。
・フランス政府ホームページからダウンロードした書類
・労働者向けの推薦レター
・登録企業情報
・企業が申告していることを証明する書類など
■滞在許可証(仮)と労働許可
必要書類が揃ったら書留で郵送します。
約2週間でフランス警視庁から連絡が届くので、滞在許可証(仮)を受け取りに出向きます。
申請証明書を受け取る際には、記載情報のチェックを忘れないようにしましょう。
次に、フランス労働局からの労働許可を待ちます。
約3ヶ月程度を見込んでおきましょう。
■本物の就労ビザのカード
ここから本物の就労ビザのカード取得までは約2ヶ月半程度かかります。
受け取りの際には、以下のものを準備します。
・パスポート
・滞在許可証を申請した証明書
・滞在許可証
・税切手
フランスに留学し、就職に向けてビザを切り替えるためには、約8ヶ月程度かかります。
なかなかスムーズに進まない場合でも、諦めずに取り組みましょう。