世界中からの留学生を受け入れているフランスは、根強い人気がある留学先です。
語学だけではなくファッションやアート、料理などを学ぶ人にとって、フランスへの留学は憧れとも言えます。
しかし遠いヨーロッパのフランス、そして物価が高い国への留学は、費用面が心配という人も多いものです。
今回は、フランス留学にかかる費用と、その内訳を紹介します。
■フランス留学前に必要な費用
フランスへの留学で渡航前に必要になる費用はいくつかあります。
まず、フランスのビザ申請の費用が約1万円、往復航空券が10~20万円ほど必要です。
また海外旅行保険の費用として約10~20万円かかります。
フランスで長期留学する場合でも、フランスの国民保険に入るのは困難なので、1年目は海外旅行保険に入っておきましょう。
■大学の学費
フランス留学で国立大学での留学の場合、学費は300ユーロで済みます。
フランスでは高等教育は無償のため、留学の学費としては登録費用が約180ユーロ、国民保険の費用が約120ユーロのみとなります。
■フランス留学中の家賃
フランスでは滞在先に支払う費用が高くなりがちです。
特にパリは住宅事情がよくないため、家賃が割高となります。
・1人用のアパート
パリ市内では、月600~800ユーロが1人用アパートの家賃相場です。
家賃の他に光熱費やネット接続費用がかかります。
・シェアハウス
学生向けのシェアハウス、アパートのルームシェア、ファミリー住宅の1部屋を借りるスタイルを活用する留学生もいます。
月500ユーロ前後が相場です。
光熱費やネット接続費用も安く抑えられます。
・屋根裏部屋
パリでは昔、女中さんやお手伝いさんが屋根裏部屋に住んでいました。
家賃が安い部屋なら、屋根裏部屋という選択肢もあります。
相場は月400ユーロ程です。
屋根裏部屋の多くは6階以上の場所にあり、トイレは共有、エレベーターはありません。
フランスに留学したいが費用は抑えたいという人におすすめです。
■食事にかかる費用
フランスは外食の費用が高い特徴があります。
テラスがあるカフェで食べるランチは約15~20ユーロもかかります。
ただし、学生向けの食堂なら3.5ユーロ、パン屋で買うサンドイッチは3~5ユーロ程度で済みます。
留学中でも工夫次第で安くて美味しい現地の食事を楽しめます。
フランスに10ヶ月滞在したケースで計算すると、滞在に必要な費用は約150万円となります。
生活のスタイル、フランス留学での滞在エリアによっては、もう少し留学費用を安く抑えることも可能です。
奨学金制度などの活用も検討しながら、フランス留学の費用を試算すると良いでしょう。